SEO対策はキーワード対策です。
- 検索する人がどんなキーワードを入力するのか?
- 検索した人が本当に知りたいことは何か?
- 上位表示させるための施策は何か?
SEO対策は上の3つを考える必要があります。
今回は「上位表示させるための施策」の『キーワードの出現回数』について解説します。
- いくつ使えばいいのか?
- コンテンツ中どの程度の比率を占めていればいいのか?
このあたりを解説していきます。
目次
前提: 1コンテンツ(1ページ)のキーワードは1つです
コンテンツ1つ(1ページ)に対してキーワードの設定数は1キーワードが原則です。
ちなみに1キーワード = 1単語ではありません。
例えば、秋田県へ旅行に行く・行きたいと考えているユーザーをターゲットにしたコンテンツは「秋田 旅行」が1キーワードとなります。
1コンテンツにつき1キーワードが原則である理由は、キーワードを主題としたコンテンツがユーザーにとっても検索エンジンにとっても好まれるコンテンツだからです。
SEOのことを考えるなら、世界的にトップシェアを誇るGoogleを絶対に無視できません。つまり、Googleに認められるコンテンツを作ることがSEO攻略のカギとなります。
では、Googleはどのようなコンテンツづくりを「ユーザーにとって役立つ」とコンテンツと判断しているのかというと、以下のポイントについて解説しています。
- 「読みやすいテキストを記述する」
- 「トピックを明快に整理する」
- 「新鮮な独自のコンテンツを作成する」
- 「検索ではなくユーザーに合わせてコンテンツを最適化する」
参考: Search Console ヘルプ 検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド コンテンツを最適化する
ユーザーの疑問がすぐに・すべて解決できるシンプルで明快な説明をするためには「より関連性の高いキーワードに絞る」「主題から逸れない」ようにする必要があります。
1ページ内のキーワード出現回数はSEO対策になる
ここから本題。1ページにどのくらいのキーワード数を使えば対策効果が高まるのでしょうか?
「秋田 旅行」で検索してみた時の1位、10位、100位のページのキーワード出現回数を確認してみました。
検索1位のページ
- 秋田: 62回
- 旅行: 31回
- 観光: 37回(関連ワード)
検索10位のページ
- 秋田: 57回
- 旅行: 6回
- 観光: 36回(関連ワード)
検索100位のページ
- 秋田: 6回
- 旅行: 4回
- 観光: 3回(関連ワード)
こうしてみると、1位と10位のページのキーワード使用回数に大きな差はないように見えます。
しかし、1位と100位のサイトと比べてみると、明らかに回数が違います。
キーワードの出現率は5%くらいが妥当
1ページにキーワードの数を意識して書き込みまくれば良いのでしょうか?
キーワードの使用は必須ですが、キーワード数が多ければいいというわけでもありません。
結論から言うと『出現率は5%くらいが妥当』です。5%を目指すと言うより、自然な文章だとだいたい5%になる。といった感じです。
キーワード数を例文で比較、5%ってどれくらい?
「秋田 旅行」というキーワードを過剰に盛り込んだ文章がどのようになるのかを見てみましょう。
出現率13%
秋田と言われて思い出すのは秋田美人や旅行に行ったら絶対会ってみたい秋田犬、2018年に話題になった秋田県秋田市にある金足農業などではないでしょうか?そんな秋田に旅行に行きたい!という方もいらっしゃるかもしれません。そこで、秋田旅行の定番スポットをあまりよく知らない方におすすめの秋田旅行プランをご紹介します。
この文章の「秋田」「旅行」というキーワード出現率は、ファンキーレイティングというキーワード出現率を確認できるツールで13.3%。
とても読みにくいと感じます。
この文章が読みやすくなるように、キーワードが不自然に使用されている箇所を調整してみます。
出現率5%
秋田美人や秋田犬、2018年に日本中が応援した金足農業など、何かと話題になる秋田県へ行ってみたい!という方もいらっしゃるのではないでしょうか?そこで、秋田の定番スポットをあまりよく知らない方におすすめの旅行プランをご紹介します。
シンプルで読みやすい文章になったのではないでしょうか?キーワード出現率も5%程度です。
キーワードを入れつつ自然なタイトルを目指す
タイトルにキーワードを入れるのはSEOの鉄則です。
タイトル内にキーワードの数を意識して、たくさん入れれば良い訳ではありません。
タイトルはキーワードを盛り込みつつ自然で魅力的な文章にするべきです。
なぜなら「キーワードの数」はSEO対策の1つ、他にもSEO対策になる指標があるからですね。
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参考SEO対策になるキーワードの入れ方|まずは5箇所を意識
SEO対策は検索されるキーワードへの対策です。 ページ内の要所にキーワードを入れることで、検索エンジンに『何のページであるか』を的確に伝えることができます。 なので「どこにキーワードを入れるか?」はと ...
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魅力的なタイトルはクリック率が高まります。個人的にタイトルに関しては「キーワード数」より「質の良さ」を目指した方が良いと思っています。
キーワード出現率「5%」に効果はない
「キーワード出現率を5%にすればSEO対策の効果があるのか?」
つまり5%という数字に意味はあるのか?
という疑問に対し、Googleは「NO」と言っています。
「キーワードの乱用」とは、Google の検索結果でのサイトのランキングを操作する目的で、ウェブページにキーワードや数字を詰め込むことです。(中略)ページにキーワードや数字を詰め込むと、ユーザーの利便性が低下し、サイトのランキングに悪影響が及ぶ可能性もあります。
引用: Search Console ヘルプ 「キーワードの乱用」
ページ内容とキーワードが関係していることを示すため「適切」に使用した結果、出現率が5%程度になることは確かによくあります。
しかし、「結果として5%なった」ということです。
重要なのはページ内容とキーワードがどれだけ密に関係しているかです。
出現率がチェックできるツール
キーワードが適切に使われているかどうかを判断する目安として、キーワード出現率をチェックできるツールもあります。
SEOツール【ohotuku.jp】
http://ohotuku.jp/keyword_ratio/
調べたいページのURLを入力すると、頻出キーワード・出現数、出現率をチェックできるツールです。
また、チェックしたいキーワードと目標出現率を入力すると、キーワード過不足数も確認できます。
ファンキーレイティング
URLを入れると、出現率の高いキーワードとそれぞれの出現数、出現率、総単語数、title・meta description・h1タグを確認できます。
また、キーワード3つまでであれば、目標出現率に対しどの程度過不足があるかも確認できるツールです。
高屋のSEO診断チェックツール
http://SEO-takaya.com/keywords.php
確認したいサイトのURL入力で、出現率の高いキーワード、出現回数、出現率、総単語数を確認できます。上位表示されるキーワードはサイトによって変動する場合があります。
FC2 SEO対策 - キーワード出現率チェッカー
https://SEO.fc2.com/keywordrate/
調べたいサイトのURLを入力すれば、出現キーワード、品詞、出現回数、出現率をチェックできます。
他ツールとの違いは、ページに出現するキーワードをすべてチェックできること、表示する順位と品詞の指定ができることです。
SEOで重要なタグ内のキーワード数
Webページのタイトルは裏では以下のようになっています。
<title>秋田県に旅行に行く人必見!秋田の観光スポット8選</title>
上記の<title></title>をタグと言います。
SEOではタグの使い方が大事なポイントになりますが、ここでは「タグ内のキーワード数」について解説していきます。
titleタグのキーワード数
「titleタグ」とは、ページ全体の主題が何なのかを表すHTMLタグです。
検索結果ページで表示される部分です。ユーザーがサイトを訪れるかどうかの判断基準となります。
検索エンジンに「キーワードと関連性の高いページだ」と判断されるためには最低1回のキーワード使用が必須です。
h1、h2タグのキーワード数
「hタグ」はページ内の見出しになります。小説の冒頭にある目次に近いと考えるとイメージし易いかと思います。
「h1」「h2」「h3」といった数字でカテゴリとしての大きさがわかります。数字が小さくなればなるほど構成上大きなカテゴリです。
この中のh1タグ、h2タグでは、1回以上のキーワード使用が必要です。
※ ページ内全てのh1タグ、h2タグにキーワードを利用する、ということではありません。
meta description内のキーワード数
meta description(メタディスクリプション)タグに含まれるキーワードの数は、1~2個程度が適切と考えられています。
タグ内には「ページにどのような内容が書かれているか」がまとめられていて、検索結果ページでタイトルの下部分に表示されます。
「秋田 旅行」の例でいうと、秋田旅行について書かれたページだとを示すために1回使用する。
秋田旅行に関連する情報の中でも、何について書かれたページかを示すために1回使用すると、ユーザーが見るべきページかを判断しやすくなります。
文章が途中で表示されなくなることを想定し、できるだけキーワードを早く登場させる工夫がおすすめです。
SEOは共起語も大事
SEOを考えた文章、つまり検索エンジンとユーザーに好まれるコンテンツをつくる際には「共起語」にも注目してみてください。
「共起語」というのは、そのキーワードとともに語られた結び付きの強い言葉のこと。
引用: ITエキスパートのための問題解決メディア - @IT 「集合知を独自に検索して真実を導く、kizasi」
例えば、共起語検索ツール【Neo Inspiration】で「秋田 旅行」というキーワードを検索してみると、「観光」「スポット」「ホテル」「グルメ」「温泉」「バス」といった旅行の際に役立ちそうな単語や、「秋田市」「男鹿」「東北」「田沢湖」といった秋田と関係の深い地名が出てきます。
「秋田 旅行」の検索結果上位サイトのタイトルに登場した単語も少なくないようです。
つまり、共起語はユーザーのニーズを読み取る判断基準と言えます。
共起語が調査できるツール
共起語を検索できる無料ツールもあります。
共起語検索ツール【Neo Inspiration】
https://neoinspire.net/cooccur/
確認したいキーワードでGoogle検索した場合の上位30位内のサイトを対象に、頻出する共起語をリストアップできます。単語別の出現回数とあわせて、コピペ用のリストも表示されるので便利です。
コンテンツ検索エンジン ContentSearch
https://contentsearch.jp/
確認したいキーワードで検索すると、フェイスブックで「イイね!」やコメントを多く獲得したコンテンツ、シェアされた数が多いコンテンツがわかるツールです。
あわせて、検索結果に上がっているコンテンツの共起語もチェックできます。
Findword
https://kitsune-room.com/tools/findword/
無料で使える共起語ツールで、上位10サイトの分析結果と上位50サイトの分析結果をチェックできます。
共起語チェックツール【パスカル】
https://pnt.jp/tool/cooccurrence
共起語と重要度のみが知りたい場合に便利なツールです。ページレイアウトもシンプルで見やすいのが特徴です。
上位サイトの使用キーワード(共起語)抽出ツール「LSI調査」
http://a-rooms.com/lsi/
他ツールとの違いは、利用制限がかかるワードでも検索可能な点です。ただ、短い時間に連続して検索することはできない点に注意が必要です。
まとめ: キーワード数を意識しつつ、盛り込み過ぎないように注意する
キーワード数は多過ぎでも問題ですし、少な過ぎても問題です。
文章が不自然にならない適切なキーワード数が正解です。
ユーザーが知りたい情報を網羅していくと、意識し過ぎなくてもキーワードを使用するようになります。共起語も自然と利用するようになります。
ユーザーが知りたい情報は何かな?と考え調査して書くことが最も効果的な対策になると考えています。