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重複コンテンツはSEOに悪影響|重複のデメリットと対処方法(セルフチェック方法も解説)

コンテンツ web画面 チェック イラスト

本記事では『重複コンテンツの影響』『重複コンテンツとなった場合の対処方法』を解説します。

重複コンテンツがあるとお互いが足を引っ張り合う、評価が分散されてしまうなどのデメリットがあります。

対策して正常に評価される状態にしていきましょう。

自分でできる重複コンテンツのチェック方法

最初に難しくない部類の重複コンテンツチェック方法を解説します。

ちなみに難しい部類に入る(ソースコードを確認したりする)のはプロに任せた方が良いでしょう。

会社で運営しているWebサイト場合は特に注意が必要です。アクセスできなくなったりすると大変ですからね。

4種類のURLでWebサイトを開いてみる

以下のURLで各々のページが開いてしまう場合はページが重複しています。

この場合はURLの正規化を行う必要があります。

試して見るURL

  • http://www.ご自身のWebサイトドメイン
  • http://ご自身のWebサイトドメイン
  • https://www.ご自身のWebサイトドメイン
  • https://ご自身のWebサイトドメイン

  • http://www.livelbase.com
  • http://livelbase.com
  • https://www.livelbase.com
  • https://livelbase.com

例えば、「http://www.ご自身のWebサイトドメイン」で入力して、開いた瞬間にURLが「https://ご自身のWebサイトドメイン」に変わっている場合はリダイレクト(転送)処理がすでになされていますのでOKです。

そもそも重複コンテンツとは?

重複コンテンツについて、Googleは次のように定義しています。

一般に、重複するコンテンツとは、ドメイン内または複数ドメインにまたがって存在する、他のコンテンツと完全に同じであるか非常によく似たコンテンツのブロックを指します。

出典:重複コンテンツ - Search Console ヘルプ

重複コンテンツとは、URLは違うものの「内容が同じ」と判定されるコンテンツのことです。

  • ご自身・自社のサイト内で重複する場合
  • 外部サイトと重複する場合

の2つがあります。

重複コンテンツには『意図した重複』と『意図しない重複』があります。

『意図しない重複』は気づかないうちにSEO的に不利な状況を作っていますので対策が必要となります。

重複コンテンツがSEOに悪影響である理由

コンテンツが重複していると起こり得る悪影響は以下の2点です。

  • ページの評価が分散する
  • ページの被リンク評価が分散する
  • 同時に検索結果に表示されない
  • ガイドライン違反はペナルティを受ける事がある

ページの評価が分散する

重複コンテンツがあると、例えば1ページで100点を受けるはずの評価が70と30のように分散してしまいます。

ただ、どちらが70でどちらが30なのかを調べることは難しいです。

「検索結果を見ながら修正していく」「思い切ってどちらかを削除する」といった対処方法を取る必要があります。

ページの被リンク評価が分散する

Googleが質の高いコンテンツかどうか判断する指標の1つとして「被リンク数※」があります。

※他サイトで自サイトのURLが貼られること。被リンク数は貼られているURLの数。

多くのライターやデザイナーはコンテンツを作成する中で、引用や参考になるページのURLを記載することがあります。

ライターやデザイナーからよく参考にされているページ(リンクが貼られているページ)は、他サイトから信頼されているという1つの目安になります。

この被リンクはSEO上でも重要な要素の1つです。

しかし、コンテンツは同じだけど以下のような異なるURLが4つあった場合は問題です。

http://example.com
https://example.com
http://www.example.com
https://www.example.com

あるライターはhttps://example.comでリンクを貼り、あるデザイナーはhttps://www.example.comでリンクを貼る。

被リンクが分散してしまうので勿体無いですね。

この場合の対処方法は301リダイレクトで『URLの正規化』をしてあげることで問題が解消します。

同時に検索結果に表示されない

重複コンテンツと判定されたページは基本的に同時に検索結果に表示されることはありません。

検索結果に同じ内容が並ぶのはユーザーの利便性を損ねてしまいます。

Google公式のガイドラインでも言及しています。

Google は、固有の情報を持つページをインデックスに登録して表示するよう努めています。たとえば、記事ごとに「通常」バージョンのサイトと「印刷」バージョンのサイトがあり、どちらも noindex メタタグでブロックされていない場合、Google はどちらか一方を選択して登録します。

参考: 重複コンテンツの作成を避ける | Google

ガイドライン違反はペナルティを受ける事がある

別のサイトから無断複製して転載した場合はGoogleからペナルティを課されることがあります。

例えば、ページがインデックスされない、コンテンツが評価されないといったことが起こり得ます。

お問い合わせや購入が無くなってしまう訳ですので、ペナルティを受けないように運営するのは必須と言えます。

重複せざるを得ないコンテンツも存在する

ユーザーに適切で価値ある情報を届けることを第一とするなら、ユーザーに回答する情報・結論が同様である場合は部分的な重複は許容されるべきでしょう。

例えば、『東京でおすすめの英会話スクール5選』『マンツーマンでおすすめの英会話スクール3選』という別々の記事があった場合を想定しましょう。

東京でおすすめの英会話スクール5選

  • PROGRIT(プログリット
  • ライザップイングリッシュ
  • Gabaマンツーマン英会話
  • スパルタ英会話
  • ECC外語学院

マンツーマンでおすすめの英会話スクール3選

  • Gabaマンツーマン英会話
  • ライザップイングリッシュ
  • ベルリッツ

この場合「Gabaマンツーマン英会話」「ライザップイングリッシュ」の特徴や料金体系を書くとしたら2ページ間で部分的に重複せざるを得なくなります。

店舗の特徴・料金は変えられない事実です。重複を意識して変えてしまうとユーザーに誤った情報を伝えることになり兼ねません。

なので、『部分的な重複はどうしても起こり得る』と考えて、他の段落で検索意図を満たす有益な情報を増やす努力をした方がユーザーのためになると思います。

例えば、後者は『マンツーマンでおすすめ』の英会話スクールです。

『マンツーマン英会話のメリット・デメリット』『マンツーマンとグループレッスンの比較』などを書くことで前者との差別化が測れます。

重複コンテンツをチェックするツール

重複コンテンツは『意図した重複』『あからさまなコピペ』以外は発見するのが難しいです。

ここでは、『意図しない』で発生してしまった重複コンテンツをチェックするツールをご紹介します。

Search Console(サーチコンソール)

サーチコンソールはGoogleが提供している無料解析ツールです。

Googleアカウントを取得すればどなたでも使用可能です。重複コンテンツを調べる機能として便利なのが、過去に検索エンジンが整理・記憶したページ数(インデックス数)の確認です。

インデックス数が急激に増えている場合、重複コンテンツがインデックスされていることが考えられます。

sujiko.jp

重複コンテンツ・ミラーサイト・類似ページ判定ツール | sujiko.jp

確認したいページのURLを入力するだけで、類似度を判定してくれる無料ツールです。

タイトル・本文・HTMLタグ・canonical指定といった要素から判定してくれます。

例:「ミツバチ 育て方」の検索結果1位・2位のページの類似度を調査

重複チェック sujiko.jp

結果

重複チェック sujiko.jp

sujiko.jp は、1日5回までの制限がついていますが、メールアドレス登録で回数無制限で利用可能です。

重複コンテンツを改善する方法

ここでは、重複コンテンツが疑われる場合の対処方法を紹介します。

該当ページを削除

重複コンテンツの対処方法として一番シンプルな方法です。

オリジナルを1つ残して、他の重複ページを全て削除します。

削除したページの中にもオリジナリティが高い部分があるかと思います。その場合は残したページに追加してあげると良いです。網羅性・オリジナリティが高くなりますので、SEO上よい効果が期待できるでしょう。

 301リダイレクト

301リダイレクトは『恒久的な転送』を行う処理です。

『URLが変わった』、『他のドメインに引っ越した』時などに利用します。URLを正規化する方法としてGoogleも推奨しています。

例えば、次のようなURLの違いは301リダイレクトで対処します。

  • wwwがあるかないかの違い
  • URL末尾に「index.拡張子」がつくかつかないかの違い
  • URL末尾に「/(スラッシュ)」があるかないかの違い など

Googleは別ページとして判定しますので、いずれかのURLに統合してあげる必要があります。URLの統合(正規化)には301リダイレクトでの設定がおすすめです。

盗用されていることをGoogleに通知

万が一、コンテンツの盗用が明らかなのであれば、やるべきことがいくつか考えられます。

Webサイト管理者に削除依頼する

故意に盗用している場合も考えられるため、Web管理者不明・通知しても対応してくれないといったリスクがあります。

GoogleにDMCA申請する

デジタルミレニアム著作権法(DMCA)に基づいたGoogleへの削除申請です。

申請が通るとGoogleの検索結果から削除されます。

著作権侵害による削除 | Google

アノテーション

コンテンツは一緒だけど、どうしてもページ(URL)が複数になってしまう場合があります。

例えば、『PC用ページ』と『スマホ用ページ』を用意している場合ですね。

PC用ページ: http://example.com/pc/
スマホ用ページ: http://example.com/sp/

このような場合にアノテーションします。

設定方法は簡単です。

PC用ページ、スマホ用ページの両方に以下のタグ、値を設定(書き込み)します。

# PC用ページ
	<link rel=”alternate” media=”only screen and (max-width: 320px)” href=”http://example.com/sp/” />

# スマホ用ページ
	<link rel=”canonical” href=”http://example.com/pc” />

 

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