今回はSEOに強い記事の書き方を手順化しました。
「記事ってどうやって書いたらいいの?」と悩んでいる人参考になれば幸いです。
SEOを考慮した記事を書くときの要点・ポイント
手順を書く前に「SEO記事の書き方」の要点・ポイントお伝えしておきます。
意識しておくことで記事の品質がぐんと良くなります。
手順を読む前にぜひご一読ください。
- 1記事1キーワード
- 網羅性を意識する
- 信頼性の高い情報である
- オリジナリティがある
1記事1キーワード
「キーワード = Googleの検索窓に入力された文字・文章」です。
入力されたキーワードごとに検索結果や順位が異なります。なので、Google検索はキーワードごとに表示する内容・順位を決定しているということですね。
検索窓に入力されたキーワードに対して、最も適切で評価されるページを1番に表示しています。
1キーワードごとにページ単位で評価しているので、1キーワードにつき1記事を書くのが原則です。
例えば、「転職サイト おすすめ」「転職 方法」という2つのキーワードがあったとします。
この場合「転職サイト おすすめ」で1記事(1ページ)書いて、「転職 方法」で1記事(1ページ)書く形になります。
キーワードの発見は以下がおすすめです。
網羅性を意識する
検索したユーザーに回答を提供するのはマストです。プラスαでユーザーにとって有益で価値のある関連情報も一緒に提供してあげます。
網羅性を満たす方法は手順の方で紹介します。
信頼性の高い情報である
嘘や間違った情報を書いてはいけません。
データを取る、ご自身で実際に体験する、信頼性ある資料・Webサイトの情報を参考にしましょう。
「インフルエンサーが言っていた」「あるブログでそう書いてあった」というのはNGです。
オリジナリティがある
記事の網羅性を満たした上で「自分だけしか書けない情報」「ユーザーにとってより有益な情報」を追加します。
SEOに強い記事・ブログの書き方の手順(記事設計〜公開)
記事のお題になるキーワードを決める
SEO対策はキーワード対策です。
例えば「転職 方法」で上位表示したい!そのためには何を書く必要があるか?競合のサイト構造は?内部リンクは?といった感じにキーワード単位で競合調査していきます。
キーワードを決めるのが最初のステップです。
キーワードは実際に検索窓に入力されているキーワードを特定する必要があります。ご自身の想像だけだと外す(全く検索されないワードである)可能性があるからですね。
キーワード調査は関連キーワード取得ツールがおすすめです。Google検索窓のサジェストに表示されるキーワードを一覧で取得することができます。
例えば「転職」と入れると転職に関連するキーワードが取得できます。
上位10記事の傾向をサラッと見る
上位10記事の内容を簡単に確認します。
「上位ページがユーザーのどんな悩みに回答してるのか?」を確認するためです。
キーワードによっては悩み(検索意図)が2つ〜3つに分かれる場合があります。上位ページを見ながら「悩み対する回答の傾向」を把握します。
ユーザーの検索意図、悩みの回答を考える
例えば「エンジニア 転職 方法」というキーワードがあります。
上位ページを見ると3つの悩み(検索意図)が読み取れるかと思います。
- 転職希望のエンジニアを採用する方法を知りたい
- エンジニアに転職する方法を知りたい
- 現職エンジニアが転職する方法を探している
1記事1回答が基本です。上記の例の場合は3つの記事に分けた方が良いでしょう※
「今回の記事ではどちらの記事を書くか?」「悩みに対する一般的な回答、自分なりの回答」をいったん決めます。
※ キーワードによっては複数の検索意図を1記事にまとめてもOKです。上位ページを参考に判断しましょう。
仮タイトルを考える
「最初に記事タイトルをしっかり考えるべき」「その後に記事を書くべき」と言う人もいます。
ただ、記事を書いている最中に良いフレーズが出てきたり、より良いタイトルが頭に浮かんだりします。
なので、私の場合は以下の手順でタイトルを書くようにしています。
- 仮タイトルを考える
- 記事を書く
- 公開前に正式タイトル考える
「エンジニア 転職 方法」だったら「ITエンジニアが転職に成功する方法・事前準備すること(仮)」という感じで決めて先に進めるようにしています。
最初に決める方法、後から決める方法に優劣はないかと思っています。ご自身のやりやすい方でOKです。
上位20記事の見出しを把握する
SEOでは網羅性が1つのポイントであると冒頭でお伝えしました。ただ、どんな情報を書けば網羅的であるか分かりませんよね?
網羅性を確認する方法の1つに「上位記事の見出し」があります。
ただ、見出しの文章を丸々同じにするのはNGです(パクリになってしまいますので)。上位記事の見出しを「参考にする」程度に留めておきましょう。
上位記事を参考にすると、例えば「エンジニアが転職する方法を知りたい場合」は以下のコンテンツが必要なんだなと推測することができます。
例
- 転職に失敗しないためのノウハウ
- エンジニアのキャリア
- エンジニア向け転職サイト
- エンジニア向け転職エージェント
網羅性、オリジナリティある記事構成(見出し)を考える
1つ前の手順が完了したら情報収集が一通りできた段階です。
ここでは、収集した情報をもとに記事構成(見出し)を考えていきます。収集した情報に足りないと思われる情報も追加していきます。
また、見出しにはキーワードを盛り込むようにしてください。
複数単語のキーワードでしたら、1つの見出しに全単語を盛り込む必要はありません。無理に入れ込むと不自然な文章になってしまいますので。
以下は「エンジニア 転職 方法」に対して私が考えた記事構成です。
4の「ITエンジニアの職務経歴書、面接対策」は上位記事に無いコンテンツです。「追加した方がより良い」と考え追加しました。
コンテンツを追加することで記事にオリジナリティ、独自性が出ますね。
重複がないか確認する
作成した記事構成の中に「言葉は違うけど同じ内容になる」見出しがないかをチェックします。
記事に必要な資料・データを集める
記事に必要な資料とデータを収集します。資料やデータがなくても記事を書くことはできますが、あった方が信頼性が増します。
資料、データを利用する際は規約・著作権を確認した上で利用してください。
記事の執筆を開始する
作成した見出し、収集したデータをもとに本文を書いていきます。
自分で考え、自分の言葉で書いていきます。
記事の中に画像を入れる
画像には3つの用途があります。
画像の用途
- 見出しをイメージで伝える
- 読者にひと休みしてもらう
- 補足資料、説明用
「こんなに文章あるの?」「読むのしんどい」「文章だけだと分かりづらい」と思ってしまう読者は少なくありません。サイトの印象にも関わりますので、文章だけの記事は避けるようにしましょう。
無料素材であれば以下のサイトがおすすめです。ハイクオリティな画像がとても多いサイトです。
外国のサイトなので英語で検索するようにしましょう(パソコンだったらcomputerで検索)。
関連記事があれば内部リンクを貼る
「これも一緒に読んで欲しい」「詳細は別ページにまとめてある」場合は別ページへのリンクを追加します。
内部リンクを貼ることで得られるメリットは3つです。
内部リンクのメリット
- Googleがリンクを辿ってくれる
- 直帰率の改善
- 滞在時間の増加
リンクを貼るときはリンク先ページのタイトルを書くようにしましょう。
NGな内部リンク例
関連記事: 関連記事はコチラ
OKな内部リンク例
関連記事: SEO対策になるキーワードの入れ方|まずは5箇所を意識
目立つ、クリックされやすいタイトルを考える
最後に公開用のタイトルを考えます。
タイトルはクリック率に影響します。重要なSEO対策の1つと言ってもよいです。
全体の要約でありつつ、目立つ・クリックされやすいタイトルを考えます。
以下は仮決めした仮タイトルから公開用タイトルを考えてみた例です。
- 仮タイトル: ITエンジニアが転職に成功する方法・事前準備すること
- 公開用タイトル: 転職を考え中のITエンジニア向け|成功に繋がるポイント4点を共有
タイトルは絶対コレという正解がありませんので、センスや語彙力に依存する箇所でもあります。
上記のキーワードは「エンジニア 転職 方法」です。転職活動の序盤または検討中の段階であることが「方法」というキーワードから推測されます。
なので「考え中の」という単語を入れてターゲットをより具体化してみました。ターゲットを具体的にした方が「僕(私)のことだ!」と思ってくれる人が多くなります。
読みやすい文章になるようにリライト(記事修正)する
文章が完成したら全体の見直しを行います。
個人的な経験則ですが、一晩寝かせると効果的です。
記事のライティングはクリエイティブな活動です。注意力が散漫だったり疲労が溜まっているとよいものが出来ません。
書き上げた記事は一晩置いて、脳がスッキリしている午前中に見直しをすると効果的なリライトができます。
定期的に記事をアップデート(最新情報)する
記事を公開した後も定期的なアップデートを行うようにします。
「古い情報を更新するため」「網羅性、必要なコンテンツの変化に対応するため」の2点が主な理由になります。
上位表示し続けたい記事はリライト、更新するようにしましょう。
SEOに弱い記事の書き方
「上で書いた内容の逆」がSEOに弱いということになりますが、要点を絞って解説したいと思います。
SEOに弱い記事
- キーワードが無い
- 網羅性が薄い
キーワードが無い
SEO対策はキーワード対策です。
ターゲットにしたキーワードで上位表示するための施策です。検索する人は何かしら悩み・解決したい事があって検索します。
なので「キーワード = 悩み」です。キーワード(悩み)を把握していないまま記事を書いても上位表示できません。
(そもそもキーワードが無いので、なにで上位表示したいのか誰も分かりませんね。。)
SEOに強い記事を書く場合、まずは上位表示させたいキーワードを決めるところから開始しましょう。
網羅性が薄い
例えば「転職 方法」というキーワードに対して以下の2記事があるとします。
どちらもWebサイトを立ち上げたばかりだとします。どちらが評価されやすいでしょうか?
- 「転職手順」を3000字で解説した記事
- 「転職手順」「転職サイト情報」「書類の書き方」を9000字で解説した記事
ほぼ全員が「後者が評価されやすい」と考えたと思います。
必要な情報が足りないとGoogleに評価されづらいですし、ライバルにも負けてしまいます。
ちなみに1ページで満たす必要はありません。サイト全体で必要な情報が満たされていればOKです。上記の場合は例えば「書類の書き方」を別ページで書いて、相互にリンクを貼っておくと良いです。
まとめ: まずはキーワードを決めよう
SEO対策は「ある検索キーワード」で上位表示させるための施策です。キーワードが決まらないことには対策が出来ません。
まずは「どのキーワードで上位表示を目指すか?」を決めるところがスタートラインです。
ただ、キーワードによっては競合が強くて上位表示が困難な場合があります。勝てそうにないキーワードは避けるべきですので、最初のキーワード選定がキモになります。
最初は「エンジニア 転職 方法」のようなニッチなキーワードから攻めることをおすすめします。「エンジニア 転職 方法 30代」など年齢で絞るとさらに刺さるコンテンツができそうですね。
大手メディア、大企業にはなかなか勝てません。
勝てない戦はしない、小さな勝利を積み重ねていきましょう。